退職記事一覧

会社のリストラというのは、社会の仕組みの一部だ。古くなって不要になったモノは壊されて、新しいモノが作られる。スクラップ&ビルドというやつだ。だが、それに巻き込まれてしまった場合は、なかなかそれが受け入れられない。昨日まで続いていた生活が、明日からも続くものだという錯覚から、なかなか逃れられない。私などは貧乏な家に生まれたので、企業や公務員の給料がもらいすぎだとわかっているが、もらっている本人はそれ...

仕事を辞める際、今の法律では、自己都合の退職か、会社都合の退職かで、失業保険の給付条件が変わってくる。正当な理由がなく、自分の都合で辞めた場合は自己都合退職という扱いになり、退職後3ヶ月間の給付制限がつくのだ。給付を受けられる期間も、自己都合退職の場合は会社都合退職より短期間になっていて、どうも公務員には、失業というのがイレギュラーな出来事であると考えられているらしい。それもそのハズで、公務員は、...

経営不振に陥って、リストラ費用すら目処が立たない状況になると、会社は嫌がらせリストラで人員整理を謀ったりする。『企業は人なり』、『企業は従業員のモノ』。そんな美辞麗句は、万が一も信じてはいけない。だってウソだから。企業というのは、従業員なくしては成り立たない。が、しかし運命共同体でもない。だから本当に生き残りがかかった場合には、幹部連中は不要な人員を削減するために肩たたきをしたり、嫌がらせに走った...

近年は、企業が希望退職者を募ると、募集人員以上の社員が退職を希望するようになった。以前は、希望退職者を募っても、なかなか枠が埋まらなかったというのに、驚くべき変化だ。これはどうも、企業の寿命と関係があるらしいと、私はにらんでいる。というのも、会社の寿命は30年とかつて言われたからだ。これは20年ほど前に日本経済新聞社が、過去の上場企業100社のランキングの推移から読みとった、企業の平均寿命について...

倒産というのは、ある日突然やってくる事故みたいなもんだ。業績が徐々に悪化している場合は、従業員にも危険がわかるが、そうでない場合も多い。というのも最近は、企業業績が黒字であるのに、銀行などから運転資金を貸してもらえず、黒字倒産するような場合すらあるのだ。だから業績が良くても、企業の借り入れが多い場合は油断ができないし、それを伺い知ることは無理だろう。何しろ経営陣だって想定外の場合もあるわけだから、...

自己都合による退職も、会社都合による退職も、退職金はキチンと受け取っておこう。そして忘れてならないのが、退職所得控除除の申請だ。退職金は、これからの生活資金や住宅ローンの返済に当てたりする人も多いだろうが、その前に、所得税から控除できる分は控除してもらうよう、申請しなければならないのだ。退職所得(たいしょくしょとく)とは、所得税における課税所得の区分の一つであって、退職手当、一時恩給その他の退職に...

会社を辞めるときに、必ず受け取っておくべき書類が2つある。それが、離職票と源泉徴収票だ。離職票に関しては、失業保険に加入していなければ、意味はない。業務委託契約などで働いている場合は、その企業の従業員ではなく、業務を委託されているだけだから、失業保険には加入していないかも知れない。だが、毎月失業保険を支払っていたのなら、離職票は会社を退職した証明となり、失業給付の申請に必要となる。

失業したら、まずハローワーク(職業安定所)に行って、失業給付金の申請が必要だ。ただしこれは失業保険(雇用保険)に加入していたらの話で、そうでなければ特に急ぐ必要はないが。まあしかし、失業保険に加入していなくても、一度はハローワークに行って、情報収集した方がイイ。私の場合、横浜に住んでいたので、新横浜の駅から少し離れた場所にあるハローワークに、毎月通ったものだった。新横浜ラーメン博物館が途中にあり、...

雇用保険にある一定期間加入していると、失業保険(失業給付金)を受け取る権利がある。失業保険というのは、次の職が見つかるまでの生活資金を給付してくれるものだけれど、これを受給するには、いくつかの条件がある。まず最初は、雇用保険の被保険者である期間が6ヶ月以上あるということ。要するに、雇用保険を6ヶ月以上掛けていないと、給付金はもらえないわけだ。それから、ハローワークで求職の申し込みをしていること。ハ...

ハローワークに行くと説明があると思うが、失業給付金を受給中でも、アルバイトをすることは可能だ。ただしその分、受給する給付金は後日に先送りされることになる。次の職を探しながらも、チャンスがあればアルバイトでも何でも、当面の収入を得たいのは当たり前で、アルバイト自体がダメというわけではない。ただ、失業給付受給中のアルバイトは、報告しなければならないし、多少の制限もある。というのも、アルバイト自体で生活...

収入があるときは何ともないが、収入ががた落ちになったときに重くのしかかるのが、家賃や公共料金、それから保険料などだ。生命保険、学資保険、自動車保険など、必要だと思って加入していたが、果たしてこれが妥当な出費なのかどうか、それさえ怪しくなってくる。今までは収入があったから、何気なしに支払っていたものでも、失業中や賃金ダウンに見舞われたら、支払うのに四苦八苦してしまう。こういう場合は、現在の生活費を徹...

企業で働いているときは、あんまりありがたみがよくわからないが、辞めてみるとわかるのが、社会保障費というヤツである。具体的には、国民年金と、健康保険。この負担が、実は結構重かったりする。退職後に、健康保険をどうするか。自己都合の退職にしても会社都合のリストラでも、会社を辞めるときには健康保険証を返して、別の保険に加入する必要がある。この場合の選択肢としては、まず国民健康保険への加入だ。それからそれま...

失業保険や健康保険などの手続きが済んだら、つぎは職探しに本腰を入れる必要がある。これは転職エージェントの方に聞いたことだが、年齢が高くなると10社以上受けないと仕事先が決まらないということだ。だから早めに動かないと、半年たっても仕事が見つからなかったりするので、サッサと行動すべきだろう。ハローワークの場合、ハローワークの紹介と言うことで、割合と速く決まることも多いようだが、その他の就職の場合、履歴...

麻生総理がハローワークにきた人に『何をやりたいのかハッキリ言わないと紹介しようがない』と一喝したという様子がテレビのワイドショーで流れていた。何をしたいのか、何だったらできるのか、それをハッキリさせておくのは、求職者の最低限のマナーだから、それがハッキリしない人を雇うような会社は、滅多にないだろう。会社というのは、求職者に仕事を与えるために存在しているわけではない。ここを間違うと、せっかく採用して...

自分の勤めている会社や部門の業績が悪くなったら、リストラが始まるのが当然の時代になった。もともと企業というのはそういうモノなんだけれど、戦後の高度経済成長期に終身雇用神話のようなモノができてしまった結果、それを受け入れられない人も多い。だがしかし、仕事というのはお客様あってのモノであり、他人の役に立ってお金を頂いてこそ成り立つものであるから、お客さんがいなくなったらもうそれで終わりである。会社の寿...

仕事探しの選択肢として、故郷に戻って就職したり、地方に仕事先を求めたりというUターン・Iターンもある。退職をひとつの良い機会と捉え、生まれ故郷に戻ったり、別の場所で一から生活をスタートさせるというのも、選択肢としてはある。ただしかし、故郷が田舎だったら、かなり危ない橋を渡る可能性もある。だって、産業がないから田舎なワケだし。あるとしても、大したお金にならない仕事が多い。給料というのは、生み出した価...

このたびの大不況の引き金となったサブプライムローンについて、知識をまとめておく。まず、サブプライムローンとは、1990年代にアメリカで爆発的に増えた、ハイリスクなローンである。低所得者で信用のないモノにも金を貸し、自動車や家を買うことができる仕組みだと思ったらいい。サブプライムローンでは、返済能力が低い低所得者層でも家を持てるように、最初の数年間の返済はかなり低めに設定され、数年後から返済額がグッ...

2008年から始まったサブプライムローンとデリバティブ由来の世界大不況は、マスコミによると百年に一度の大不況だと言われている。ところが実は、何年も前から人材不足で汲々としている分野もたくさんある。介護や老人医療関係などを初めとするサービス業では、ヘルパーは全然足りないし、またこれだけ医学部受験が加熱している昨今でも、救急医療で受け入れを断られた妊婦や病人が死んだりして、医師不足が明らかになっている...