リファラル採用とは
リファラル採用という言葉も、近年よく耳にするようになった。
リファラル採用というのは、簡単に言うと、縁故採用(えんこさいよう)だ。
コネ採用とかコネ入社みたいに、社長やお偉いさんの知り合いを採用するイメージだね。
ただ、大企業が行っているリファラル採用は、中小企業の縁故採用とはちょっと異なる。
というのも、採用試験は一般と同じように行い、採用基準もほぼ一般と同じだからだ。
お金を掛けて、広く新卒を募るのではなく、伝手を使って有望な人材を狙う方法だと思えば良い。
縁故採用と行っても、リファラル採用の場合は、企業の幹部だけでなく、従業員の知り合いでもOKだ。
新卒に限って言えば、企業の大学の体育会の先輩が、後輩を企業説明会に誘うパターンに近いかも。
大学の研究室や教授から、求人情報が回ってくる場合も、リファラルと言えばリファラルカもね。
アメリカの企業の採用も半分以上がリファラル採用で、求人サイトからの採用は3割弱くらいだという風に書いてあったりするね。

リファラル採用の利点
リファラル採用は、全く知らない人を採用して失敗するリスクを回避できる。
従業員の伝手で募集するわけだから、ある程度のリスク回避が可能だ。
紹介する方も、変な人を紹介すると、自分の評価も下がってしまうから、ある程度チャンと働くような人しか、紹介できないし。
そして求人募集のコストも、かなり低減できる。
広く大きく投網を投げるのではなくて、一本釣りみたいなもんだから、当然、コストは少なくて済む。
リファラル採用の欠点
一方、リファラル採用の欠点としては、有能な人材が知り合いに居る従業員が少ないと、欲しい人材が採れないと言うことだ。
大企業の場合は、そこで働きたい人も多いし、既に働いている人も多いから、その分、伝手も広くなり、欲しい人材へのリーチも十分だろう。
ところが零細企業の場合は、従業員自体も少ないし、取引先企業も小さいから、なかなか欲しい人材が近くに居ないかも知れない。
経済学や経営学では、サーチングコスト、マッチングコストという費用を考えたりするが、零細企業だとサーチングコストを省略することが難しいわけだ。
また欲しい人材に巡り会い、入社してもらうためのマッチングコストも省けない。
大企業なら喜んで入社するが、零細企業で喜んで働くヒトは少ないかも知れないしね。