総合職は、配属や転勤を選べない求人

コース別雇用管理制度とは、日本の会社に独特な正社員の雇用方式だ。

 

「コース別管理制度」には、総合職・準総合職・一般職・専門職・現業職などというコースがあり、企業がそれぞれ必要な人材を募集している。

 

男子学生の場合、たいてい「総合職」と「専門職」「現業職(げんぎょうしょく)」と言う風に分けて募集が行われる。

 

総合職とは、簡単に言うと

  • 転勤や出向あり
  • どの部署に配属されるかは入社後に決まる

…という募集だ。

 

総合職という名前でガバッと人数だけ採用しておいて、入社してから「営業」「企画立案」「人事」というように、所属部署が割り当てられるのだ。

 

総合職の場合、転勤や出向があるため、研修が終わると、全国の支社や事務所に勤務を命じられることもよくある。

 

そのため、総合職で応募する場合は、どの部署に配属されてもOKで、いつでも引っ越しする覚悟が必要だ。

 

引っ越ししたくない場合は、「エリア限定社員」だとか「現地採用」といった条件付求人で応募しないといけない。

 

こういうのは「準総合職」とか「中間職」などと呼ばれることもあるが、定義が曖昧だから、ハッキリと「エリア内限定で転勤あり」とか「転勤無し」と書かれている求人を探さないといけない。



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コース別雇用管理制度 女子学生の場合

男子学生対象の求人の場合、総合職か専門職・現業職(げんぎょうしょく)での募集になる。

 

総合職というのは、どの部署に配属されるか、どの支店に配属されるか、会社に勝手に決められても文句を言えない職種だ。

 

特に全国に支店があるような大企業の場合は、研修期間が終わると、すぐに地方に引っ越してそこで働くことになる。

 

一方、「専門職」「現業職」というのは、特殊な専門知識や技能が必要な職種で、何らかの資格を持っている人を求める募集になる。

 

電機メーカーや化学メーカーなどでは、技術職や研究職の募集があるが、それがこの専門職の募集になる。

 

この場合、仕事をするのは、その企業の研究開発拠点のどこかになり、転勤や転属も研究開発拠点の移動になる。

 

また現業職というのは、簡単に言うと「職人」「技能採用」で、研究職の手伝いをする仕事になる。

 

一方、女子学生の就職の場合は、「総合職」か「一般職」の募集が多い

 

総合職は男子学生に対する求人と同じで、配属や転勤を拒否できないコースだ。

 

そして一般職というのは、定型業務のみを行う職種で、総合職の補助や雑用を担当する職種になる。

 

一般職は現地採用が多く、引っ越しを伴うような転勤はない事が多い。

 

大企業の場合、女子の総合職採用は、20年くらい前は総合職全体の1割ちょっとくらいだった。

 

また中小企業の場合は、女子の総合職採用は、殆ど無かった。

 

これは、女性総合職をどういう風に採用して、どういう風に使ったら良いかというノウハウや歴史が大企業側になかったからだという。

 

しかし男女雇用機会均等法が施行されて十数年を経た現在では、女性の総合職採用は全体の2割くらいまで増えており、部課長などの役職に就く女性社員も増えているという。


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