自己評価・自尊心による自己分析
就職活動で自己分析は必須だという。
そのため、自分がそれまで生きてきて、やってきたことを掘り返す「自分史」づくりをしたりする。
ただそれだけではちょっと、自分自身を分析した感じにはならない。
というのも自己分析というのは、自分のことを客観的に、他人の目線で見た感じで考えないと、話をするのに使えない。
要するに「自分はこういうタイプで、こういったことに熱心だ」ということがハッキリしてないと、自分の強みや弱みを客観的に説明できないのだ。
では、どうすれば良いのか。
その一つの方法として、世の中にある様々な性格分析で自分の性格を分析し、それを元に自己分析を組み立ててみるというやり方がある。
一般的な性格分析で、自分がどういうタイプなのかを知っておいた上で、自分の過去の行動を色々思い出していけば良いのだ。
ただ実は、性格分析にも色んな方法があり、雑多で複雑で一長一短がある。
また世間一般に普及している性格分析法というのもないから、話に使うにしても難しい。
そこでとりあえず、次の分類でどこに入るのかを、考えてみるのも良いかも知れない。
自己分析のヒント
自己評価論では、自己愛と能力評価という2つのベクトルで自分を評価している。
自己愛というのは「自分が愛される存在であるかどうか」ということだ。
これは「自分のことが好きかどうか」ということで判断できる。
一方「能力評価」というのは、「自分の客観的能力が高いかどうか」ということだ。
これは就職活動では「学力」で判断できる。

行動から分類する四つのタイプ
自己評価は、自己愛と能力の二つの要素でできている。
自己愛が強いか弱いかは、自分のことが大好きかどうかで分かる。
能力評価は、就職活動の場合は、「難関大学」「上位大学」ってことかな。
自分が大好きで、しかも高学歴という人もいるが、それはとりあえず置いておこう。
自己愛が強いタイプの2タイプ
自分のことが好きなタイプは、それだけで自分を高く評価していて、自分のやりたいことをやる。
つまり自己愛が強い人は活動的で、自分の関心があることに対して積極的に関わろうとする。
そういう活動的な自己愛が強いタイプにも2種類ある。
それが「超活動的」か「家庭的」かだ。
自分のことが好きで活動的な人というのは、自由奔放で、休みになったら一人でも出かけてしまう。
休日には家に居ないし、仕事の前や仕事終わりも、何らかの活動に出かけている。
一方、自己愛が強くて家庭的な人というのは、幸せな家庭を作ることに熱心だ。
自分も好きだけど、家族や仲間も大好きで、休みは家族や仲間と行動したがる。
高学歴(難関・上位大学出身)の2タイプ
勉強ができる人というのは、向学心や知識はたくさんあるが、行動は2タイプに分かれる。
それが「ステイタス」を求めるタイプと、「ボンヤリ」タイプだ。
勉強ができて、ステイタスを求めるタイプというのは、海外旅行に積極的に出かけ、高級ブランドも大好きなタイプだ。
一方、高学歴ボンヤリタイプは、休みの日は家でボーッとしているタイプだ。
ブランドなどには興味が無く、できれば何もせずにしていたい。
上の四つに属さないタイプ
自分が特に好きでもなく、勉強もあまりしないという人もいる。
こういう人は、自分が何をやりたいのか分かっていない。
おそらく自己分析しようと思っても、よく分からないかも知れない。