筆記試験とは
新卒者に対する選考が始まると、最初に行われるのが筆記試験や適性検査だ。
筆記試験は、一般教養や高卒レベルの学力を試すことが多く、適性検査は職業適性を見るために行われる。
難易度自体は、大卒レベルではさほど難しくはないのだが、それでもかなりの学力と一般教養が求められる。
ではどのような問題で筆記試験が行われるかというと、次の5つのタイプの問題が出題される。
就職活動 筆記試験の5つの内容
- 非言語問題(計数)
- 言語問題
- 一般教養
- 時事問題
- 性格適正検査
最初の非言語問題とというのは、簡単に言うと、中学校レベルの数学や理科の計算問題だと思えば良い。
食塩水を混ぜる問題や、速さに関する問題など、小学校高学年から中学生で学ぶ単元が理解できているかを問う。
食塩水の問題や速さの問題というのは、溶質・溶媒・濃度とか、道のり・所要時間・速さと言う風に、3つの関係や単位が理解できないと解けない問題で、中学受験や高校受験でも、難しい部類に入る。
私も学習塾で10年くらい小中学生を教えていたことがあるのだが、濃さや速さというのはどうしても理解できない生徒も多い。
だから大卒ならこんな問題、簡単に解くだろうと思いきや、恐らく解けないまま大学生になったような人も多いだろう。
「分数のできない大学生」が20年くらい前に問題になってたが、実際そういう大学生も多いはずだ。
次の「言語問題」とは、簡単に言うと、国語の問題だ。
筆記試験の5つの内容
就職活動で企業が学生に課す筆記試験は、次のような内容で行われることが多い。
- 非言語問題
- 言語問題
- 一般教養
- 時事問題
- 性格適正検査
このうち、非言語問題とは、中学生レベルの数学や理科の問題が解けるかどうかと言う漢字の問題だ。
具体的には食塩水の問題、速さなどの問題などが出題される。
また2番目の言語問題とは、国語問題で、言葉と言葉の関係性を考えたり、類似しているモノを選んだりする。
3番目の一般教養とは、漢字の読み書きや基本的なマナー、そして依頼状や顧客とのやりとりなどの定型文的な能力を試す。
4番目の時事問題は、最近話題になっていることについて問う問題で、政治や経済などに関係する知識が必要になる。
最後の適性検査問題は、性格や判断力を問う問題で、仕事に対する適正を見る物になる。
就職活動で使われる筆記テストは、SPI3というテストと、玉手箱、ヒューマネージ社のテストが有名で、企業が指定するテストを受けて、結果を提出する。
SPI3はリクルート社が作っているテスト、玉手箱は日本SHL社が作っているテストで、業界採用率1位と2位のテストだ。
なのでこの両方のテストは、必ず対策しておく必要がある。