ROAでみる業界研究 サービス業編記事一覧

就職活動のための業界研究・企業研究、次はサービス業だ。サービス業というのは、一体どういう仕事かというと、一口で説明することは難しい。経済学では、世の中の経済価値は「財(ざい)」と「サービス」に分類できるとされている。この財というのは、形のある商品のことで、運んだり在庫したりすることができるモノだ。一方、形がないもので、運んだり在庫したりすることができないのがサービスだ。さらにサービスは、大きく分け...

サービス業とは、形の無い価値を売るビジネスだ。サービス業を大きく分けると、配達・代行(デリバリー)、経験(エクスペリエンス)、変身(トランスフォーメーション)と言う風に分類できる。配達・代行(デリバリー)とは、「自分の替わりにやってくれる」というサービスで、モノを送ったり、自分の代わりに手続きをしてくれたり、買い物や洗濯の代行を指す。経験(エクスペリエンス)とは、「自分に経験をさせてくれる」という...

就職活動のための業界研究・企業研究、次は「情報通信業」編だ。情報通信業とは、「電話会社」と「テレビ局・ラジオ局」、「映画会社」や「アニメ制作会社」、「情報機器会社」や「インターネットサービス会社」などだ。範囲は多岐にわたるが、要するに情報産業や、電波やインターネット通信に関わる産業って事らしい。ランキング上位には、NTTやNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの電話会社が並んでいるし、その下には...

就職活動のための企業研究・業界研究、次は小売業だ。小売業は、英語ではリテイリングとか、リテイル・ビジネスと呼ばれる。卸売りがホールセール(wholesale)で、大箱単位の取引で、小売りはそれを小分けして売る。どちらも形のある物を売るのだが、数量が違うって事らしい。小売業のトップは、イオングループで、売上げ高はなんと8兆円もある。イオングループは、ジャスコやサティ、イオンモール、マックスバリュ、ビ...

就職活動のための業界研究・企業研究、小売業その2。売上げ高ランキング 1,000億円から2,000億円の規模の小売業だ。このゾーンには特定の地域だけで展開しているスーパーや、食品や衣料などの特定の分野の小売りに徹している企業が多い。吉野屋、サイゼリヤ、ワタミ、プレナス(ほっともっと、やよい軒)などの飲食店チェーンや、洋服のアオキ、子供服の西松屋といった衣料チェーンが、このゾーンに入っている。因みに...

就職活動のための業界研究・企業研究、小売業1,000億円未満編。この辺りにくると、独立系のファストフードチェーンが入ってくる。ケンタッキーフライドチキン、(牛めしの)松屋、餃子の王将、などなど。こういうファストフードチェーンは、全国に数百店舗もあるので、売上げ高が1,000億円未満というのは、なんか変な感じだ。しかしこれらはフランチャイズチェーンなので、直営店の比率が小さいと、こうなるんだろう。因...

就活のための業界研究、次は「卸売業(おろしうりぎょう)」だ。卸売業というのは、英語でホールセール(wholesale)と呼ぶが、大きな箱単位で売買するビジネスと言うことらしい。いわゆる「商社」も卸売業で、売上高ランキング上位には、大商社が名前を連ねている。このランキングトップは豊田通商だが、これはトヨタ自動車系の商社で、売上高は8兆円もある。ただし取り扱ってるのは、金属や自動車、機械と言った、トヨ...

総合商社は、ありとあらゆるモノを売買するため、売上高は数兆円規模とデカい。しかし売上高がいくらデカくても、利益を上げられるかどうかは別の話だ。実際、総合商社の場合は、一部門の取り扱い金額がでかくて、どこかが失敗すると全体の利益を大きく押し下げてしまう。そのため売上高は馬鹿でかいがROAは低く、投資先としては微妙だ。一方、取り扱い分野を広げずに、着実に利益を上げるのが専門商社だ。専門商社は、医療機器...

卸売業というのは、英語で「ホールセール」(wholesale)と呼ばれる。ホールセールというと、コストコを思い出すが、基本的に大きな箱単位で売買するビジネスだと思えば良い。これを仕入れて小さく分けて売るのが「小売り」(retailer)だ。卸売りと小売りは、産業分類の境目が曖昧だ。たとえばマクドナルドは小売業になってるが、モスバーガーは卸売業に分類されている。ハローキティで有名なサンリオも、産業分...

就職活動のための業界研究、次は「陸運業」だ。陸運業とは、人や物を陸上輸送する業態で、人を運ぶ鉄道会社やバス会社、モノを運ぶ運送会社に分かれる。売上げ高ランキングの上位は、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)が鉄道で、日本通運、ヤマトホールディングス(クロネコヤマト)が運送会社だ。陸運業 売上げ高ランキング企業名市場業種売上高(百万円)当期利益(百万円...

就職活動のための業界研究・企業研究、次は空運業と海運業だ。空運業とは、飛行機を使った輸送業、海運業とは船を使った輸送業だ。空運業の場合、飛行機を使った輸送なのだが、参入障壁が異常に高い。LCCなどの格安航空会社はたくさんあるが、既存の大手航空会社を吸収合併でもしないと、そう簡単にビジネスを拡げることができない。最大のネックが「航空機の整備」で、自前でジェット機の整備工場を空港に持っている航空会社は...

就職活動のための業界研究、次は「倉庫・運輸業」。倉庫・運輸業というのは、倉庫を中心としたビジネスを行う業種で、単純な倉庫業と、輸送や保管などの流通を最適化するロジスティクス業に分かれる。単純な倉庫業というのは、商社が海外から原料や商品を大量に仕入れる際に、それを一時保管するための倉庫を運営するビジネスだ。一方、ロジスティクスとは、原材料の調達・輸送・加工・販売などの業務を、一括してコントロールする...

就職活動のための業界研究・企業研究、次は「銀行業」だ。銀行にも色々あって、都市銀行・地方銀行・信託銀行というふうに分類できる。銀行業務は「預金」「融資」「為替(かわせ)」という3つの業務がある。預金とは「お金を預かる」、融資とは「お金を貸す」、為替とは「小切手や手形などで決済する」という業務を指す。これらを国境を越えて、海外の銀行と直接取引できるのが、都市銀行だ。また国内限定で取引できるのが、地方...

保険業とは、生命保険などの保険を請け負うビジネスだ。不特定多数から集めた保険料から、運悪くトラブルにあった人に保険料を支払う。ただしそれだけなら利益が殆ど出ないので、集めた保険料を国債や株式に投資して、運用益を得ると言うこともする。なので保険会社は株式市場では「機関投資家」とも呼ばれる。保険の勧誘、保険の支払い、そして運用。この三つが保険業の基本的な業務って事だね。保険業 売上げ高ランキング企業名...

業界研究、証券会社編。日本の3代証券というと、野村證券大和証券SMBC日興証券が挙げられるが、現在は野村證券がダントツの売上高を誇っている。この三社は、大きな駅前に立派な支店をもっており、顧客に大口の投資家がたくさんいることが大きな強みになっている。一方、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)から数千億円規模の運用を任されており、巨大資金を動かせる立場にある。主な収入源は、こういった大口投資家...